肉眼写真を添付しました

検査依頼書を郵送しました検体に関する肉眼写真を送付します。

肉眼写真

肉眼写真

「ゴールデンレトリバー 3歳」

昨年9月鼻梁部にピンポン玉大の腫瘤または漿液貯留が起き、他院にて切除しました。その後、再発し来院。細胞診では炎症細胞しか見つかりませんでした。 標本は5月に切除術を行った時のもので、新鮮創にするために鼻梁部の皮膚と皮下組織を舟形に切除して縫合しました。この後2ヶ月間は良好な状態でした。ですが、7月に入ってから鼻梁部が腫脹し、昨日自壊しました。 切除した標本の病理組織検査お願いします。特に、今後の再発に関することと考えられる発症機序についてサポート下さい。

大変きれいな写真を添付いただきありがとうございます。

瘢痕化した皮膚組織が認められますが、腫瘍性病変は見られず、悪性所見はありません。 表皮は一部で欠損して潰瘍が形成されています。潰瘍底には肉芽組織の形成がわずかに見られますが、真皮は陳旧化して硝子化した厚い膠原線維で完全に置換されて検索した組織全体に及んでおり、好中球、リンパ球、形質細胞など非特異的な炎症細胞の浸潤巣が散見されています。炎症が強く、また、線維化は陳旧化して正常の治癒機転の進行が遅延していますが、構成する細胞には異型性はありません。

ホルマリン固定標本では色調が変化してしまい、摘出時の様子を想像しながら切り出していますので、大変参考になりました。

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